こだいらで初詣
2013年が始まりました。
今年もよろしくお願い申し仕上げます。
さて、初詣にはお出かけになりましたか?
初詣というと、ちょっと遠出して大きくて有名な神社に行かれる方も多いと思いますが、小平の神社もなかなか賑わっていると聞き、3日に行って参りました。
まず、仲町にある熊野宮へ。
青梅街道に大きな鳥居があって、住宅街の中の参道を進みます。参道には子どもたちが作った地口灯ろうが飾られていました。
青梅街道の大鳥居から参道へ。境内入口の小さな鳥居の前には屋台もいくつか出ていました。
神門
神門をくぐると立派な夫婦欅が見えてきます。推定樹齢250~300年。
拝殿の前に行列ができていました。境内奥から夫婦欅を見ると、とても大きくて存在感があります。
末社殿・祖霊社。昔旅人の目印になった「武蔵野の一本榎」も祀られています。
熊野宮で有名な「武蔵野の一本榎」は、昔川がなくて水に恵まれず、荒漠とした武蔵野の原野だったこのあたりで、青梅街道や鎌倉街道を行き来する人馬が目印として頼っていた老大樹でした。
現在は樹齢約100年の3代目の孫木が、初代一本榎を合祀している末社殿の奥にすっくと聳えています。
3代目の一本榎。木の根元にはお供え物が。
末社殿の近くにある神輿・太鼓舎には、お祭りでおなじみの熊野宮の神輿と大太鼓があります。
今年の干支、巳の大きな絵馬。この前で皆さん記念撮影をしていました。
FC東京のスタッフ、選手の絵馬がありました! これは昨年のものです。
さて、次は青梅街道を西へ、小川町の神明宮に向かいます。
途中、青梅街道の歴史を解説する案内板が立っていました。
(クリックすると拡大します)(文字が薄く読みにくいところがあります)
神明宮に到着。駐輪場の方から参道に入り、拝殿に向かいます。
途中、「湯立(ゆだち)の神事」というものがありました。
これは江戸時代、その年の吉凶を占い除災招福の祈願を行った神事を、初詣の人のために無病息災・開運成就等の行事として再興したものだそうです。「参詣者各自で笹竹を塩湯に浸し、祈りをこめて軽く左、右、左とお祓い下さい」という案内に従い、行列の途中でこの神事を行っている人もたくさんいました。
湯立の神事
境内にはありがたい焚火が。冷えた体をここで暖めて、参道の屋台も覗いて・・・
青梅街道にある鳥居をくぐって参道を少し進んだところに「茅の輪めぐり」がありました。
茅の輪は茅草(かやくさ。ススキ、チガヤ、スゲなどのイネ科の草)で作りますが、ここでは青竹で作っています。
1 左廻り 「祓へ給へ」
2 右廻り 「清め給へ」
3 左廻り 「幸へ給へ」
と唱えながら輪をめぐって参拝すると、厄除ができるということで、たくさんの人たちがぐるぐると回っていました。神社って気軽に楽しみながら気持ちを整える仕組みがあれこれあるのがおもしろいですね。
小平を代表するこの2つの神社は、小川新田の開発を行った岸村の小川氏と、阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)の宮崎氏が、岸村(現在の武蔵村山市岸)に鎮座していた阿豆佐味天神社の摂社を勧進したもので、小川新田の守護神として大事にされてきました。
阿豆佐味天神社は青梅街道をさらに西へ西へと進んだところにあります。
小平を開拓した人々のルーツを訪ねてみるのもおもしろそうだなと思いました。
足達千恵子
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