小平市観光まちづくり
梅雨ですね。東京も記録的な雨量だそうです。
うっとうしい季節だけれど、雨は恵み。
太陽エネルギーと恵みの雨を吸収して、畑ではトマト、ピーマン、トウモロコシ、枝豆などの多様な作物がすくすくと育っています。
体験農園ではグングン大きくなる野菜たちに心ウキウキ。これからの収穫が本当に楽しみです!
さて、6月1日に嘉悦大学で行われた 小平市観光まちづくりシンポジウム に行って来ました。
西川りゅうじんさんの基調講演「こだいら《地域イキイキ化》計画を考えよう!」では、観光まちづくりの意味と全国各地のイキイキ事例を多数紹介。
「パリでもハワイでも、観光で訪れる人はその土地の生活文化を体感したい。だからプチ田舎で日々おいしい新鮮野菜を楽しめるといった小平の生活文化を楽しんでもらうのがいいし、そのためにはまず市民が当たり前だと思っているまちの魅力に気づこう」というお話はまさにその通りだと思いました。
後半は、小平市観光まちづくり大使に選ばれた女流棋士・上田初美さんへの大使委嘱式からスタート。
ぶるべーも来てくれましたよ。
観光まちづくり大使にはほかにも、小平市出身のタカラジェンヌ鳳真由さん、小平市出身の俳優小林顕作さんが選ばれています。
続いてパネルディスカッション「❝都会から一番近いプチ田舎❞!?~こだいらの魅力を探る」です。
パネリストには農園主さん、主婦、外国人、たましんさんと多様な視点があり、コーディネーターは栗山丈弘さん(文化学園大学国際文化・観光学科准教授)でした。
体験農園「華農園」の小山喜彬さんからは小平の畑、野菜、緑の魅力のお話。どれも「プチ田舎」になくてはならない基本的で貴重な財産ですね。
小平市観光まちづくり振興プラン検討委員会公募委員の小野昌子さんは、小学校の学習支援ボランティアとして参加している体験学習のお話。子どもたちは学習の中でまちの魅力を発見し、嬉しそうに話してくれるそうです。玉川上水やうどんなど、さまざまなまちの魅力が小学生たちから親や周りの大人たちへ、さらに大人たちからその友達へと伝わっていけばいいというお話、まさにその通りですね。素直な感動と口コミ以上に信用できるものはありませんから!
小平市国際交流協会の李杏珠さんは、上海から日本に来ていくつか住んだまちの中で小平がとくに気に入ったそうです。市内を走る単線の鉄道はまるで遊園地のよう(笑)。無人野菜販売所の存在には「信頼」を感じ、有人野菜直売所では会話を楽しめるのがいい。小平は鄧小平さんに似ているなど、外国の方ならではの視点になるほど~!でした。
遊園地みたい?
多摩信用金庫小平支店の大久保徹さんは、小平市の駅の多さや学校・公園の充実、市民活動が盛んなことなどを挙げ、「たまら・び~小平ラビリンス」を紹介。地味だけど「のびしろのあるまち」であり、企業をもっと使ってほしいというお話でした。
小平市観光まちづくり振興プランについて詳しくはこちらをどうぞ。
嘉悦大学も緑豊か
ところで、この「こだいら探検隊」を2010年6月から担当させていただいてちょうど4年になります。
これまで、まちの様々な場所を訪れ、インタビューをさせていただいたり、歩いて見つけた小平の「今」をご紹介してきました。住んでいるまちも「探検隊」というめがねで見ると、おもしろいこと、知らなかったこと、楽しいことがいっぱいで、発見がたくさんありました。当たり前だと思っていることは実は当たり前ではなく、たまたま住むようになったまちだけれど、魅力に満ちた美しいまちだと感じるようになりました。
もしかしたら、こうした暮らしの中の魅力の要素は、ほかの多くのまちにもあるのかもしれませんね。
同じ人間の暮らしであれば、それほど違うわけではないはずですから。
違いが生まれるのはたぶん、そのまちを好きな人がどれだけいるかによるのではないかなと思います。
そこに住む人がどれだけ丁寧に暮らしているか、日々を愛おしんでいるか、小さな発見や喜びをひとりひとりが表現し、共有できているか。
そんな毎日の暮らしの積み重ねこそがまちを魅力的にし、まちの光となって、行ってみたい、住んでみたいと思う人が自然に増え、その流れがゆっくり大きくなっていく…とても地道な亀の歩みのようだけれど、少なくとも「プチ田舎」にはそんなスタイルが合っているように思います。
緑が豊かで新鮮なおいしいものも身近にある小平は、すでに十分魅力的ですが、この恵みをどう生かし、どう洗練させていくか考え、伝えていくのがこれからの楽しみであり、また今後人口減少時代を生き抜くためにも必要なことかもしれません。
小平産野菜も使っているカフェラグラスさんのヘルシーなごはん。
バラの花咲くお庭はオープンガーデンです。
新鮮な地場野菜を使っているお店はほかにも市内にたくさんあります。
それでは、これをもちまして「こだいらネット」の「こだいら探検隊」を卒業させていただくことになりました。4年間、本当にありがとうございました。
個人的な ♪こだいら探検隊♪ はまだまだ続くと思います。ぜひご一緒に探検しましょう!
足達千恵子
関連記事